副鼻腔炎って?(その2)
前回、副鼻腔炎について少し記載しましたが、今回はその続きです。
副鼻腔炎の感染経路として特に多いのが、かぜやインフルエンザなどの感染症をきっかけに発症するケースです。
鼻の中に侵入したウイルスや細菌などによって副鼻腔の粘膜が腫れて、鼻腔と副鼻腔をつないでいる孔が塞がってしまうことがあります。
すると、副鼻腔内に鼻水や膿がたまり、ウイルスや細菌が増殖して炎症が起こります。
慢性副鼻腔炎の典型的な症状としては、鼻が詰まることで呼吸がしにくくなる「鼻づまり」と「鼻水」があります。
鼻水は、白色または透明で粘りけのあるものが出ることが多いです。
また、鼻水が喉に回って痰が絡む「後鼻漏(こうびろう)」という症状が出ることもあります。
鼻の病気、という印象の強い副鼻腔炎ですが、症状は鼻だけではありません。
副鼻腔は、目、頬、歯(上の奥歯)の近くにあるため、慢性副鼻腔炎が重症化して炎症が広がると、「目の奥が痛い」「頭痛がする」「奥歯が痛む」など、鼻以外の場所で症状が現れることがあります。
目の奥が痛くて眼科を受診したり、歯が痛くて歯科を受診したりしても診断がつかず、耳鼻咽喉科を受診して、慢性副鼻腔炎と診断される患者さんも少なくありません。