抜歯を行ってから治癒過程において、最初の1週間が特に大切な期間となります。

前回お話した様に、抜歯窩(歯を抜いた穴)に出血した血液が溜まり、それが固まって血餅に変化します。

その血餅を絶対にはがさない様に注意して下さい。

その血餅の下に、両サイドの歯ぐきから1日0.5㎜づつ新生した肉芽組織(にくげそしき)が形成されて行きます。

1日1㎜程度の早さで、抜歯窩を覆って行く事になりますので10㎜の抜歯窩だと、約10日間で完全に肉毛組織に覆われる事になります。

この肉毛組織はまだまだ柔らかい物で、簡単に傷つきやすく出血もしますので、歯ブラシなどを当てない様に気をつけて下さい。

歯ぐきの1次治癒は2週間です、その間隣接する歯を磨かなくても、虫歯や歯槽膿漏になる事はありません。

抜歯後最初の2週間は、傷口を治すことに重点を置いて生活して下さい。

抜歯を行ってから約2時間後に麻酔は切れ始めますので、完全に麻酔が切れたなと思うまで、冷たい飲み物以外は飲んだり食べたりしないようにして下さい。

頬を噛んでも痛くないので遊んで噛んでいると、麻酔が切れた時に大変痛い思いをしますのでご注意ください。

特に食べる物の制限はありません、食べたい物を食べてもらって大丈夫ですが、2~3日は血の味がします。

飲酒は出血しやすく、止まりにくくなりますので、抜歯当日はお酒を飲まないようにして下さい。

熱いお風呂にゆっくり浸かると言うのも、出血しやすくなりますので、その日はシャワー程度で済ませて下さい。

親知らずとは

カズデンタルクリニック白金台