むし歯は、歯の表面に付着したプラークの中の細菌(むし歯菌)が、食べ物の糖分を分解して酸をつくり、その酸が歯を溶かすことで発生します。

それに対して酸蝕歯は、食べ物や飲み物などの酸が直接歯に作用して歯を溶かすことで発生します。

通常の食事では、少し酸性のものを食べても、唾液が働いて酸を中和、緩衝してくれるので、そう簡単には酸蝕症にはなりません。

ただ、市販の清涼飲料(ジュースや炭酸飲料、スポーツ飲料など)は酸性のものが多く、これらの飲料を水代わりに頻回飲んだり、とくに1~2歳児では哺乳びんやストロー付きマグなどで長時間飲んでいたりすると、酸が歯に接している時間が長くなり、酸蝕が起きやすくなります。

また、寝ている間は唾液の分泌が減少するため、寝る前に酸性の飲食物を摂って,そのまま寝てしまうと、酸蝕を起こしやすくなります。

カズデンタルクリニック